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家づくりの為の建築規制は、地域によってさまざま。建築基準法を始め各種自治会の条例やその他関係法令などふ、プランニングに先立ち様々な規制を把握しておかないと、後々「プランが成り立たなかった…。」ということにもなりかねません。特に敷地が狭い場合は様々な規制のギリギリを攻めてプランニングする事がとても重要です。だからこそ、正確な情報収集を行なっておくことが非常に大切なのです。
では、設計士がプランニングをする前にどんな手順を踏んでいるのでしょうか？順番を知ってプロの視点から住宅づくりを見て行きましょう。
step1.書類を集める
敷地に対していきなりプランを書ける訳ではありません。その土地がどの様な状態なのかを把握する必要があります。
1-1公図・謄本
その土地にどの様な歴史があるのかを把握するのに使います。登記されている土地の地名、地番や面積、持ち主が誰なのかなどを確認するのに使います。
1-2測量図
敷地の境界にある境界石や杭などを元に測量した図面で、その土地の形状や大きさを確認する為に使います。隣地との境界確認を行なった確定測量であるとより良いでしょう。
1-3現地写真
本当は現地調査をしてからプランニングを行うのがベストですが、現地写真をもとにプランニングを行う事も多いです。敷地内の高低差、既存の塀や門扉など、プランニングにおける配置計画、外構計画に大きな影響を与えるため必ず知りたい情報です。
step2.法規制の確認
建築物は多くの法規制の元に成り立っています。後から『法適合していなかった！』なんて事にならない様に事前の確認は入念に行います。
2-1都市計画法の確認
都市計画区域（市街化区域、市街化調整区域）、準都市計画区域、地区計画など、そもそも自由に住宅を建てられる場所なのかを確認します。
2-2建築基準法の確認
接道条件、斜線制限、防火規定、避難規定、建築協定など建築する為に必要な情報は様々。もちろんですが全てに適合させる事が必要となる為細心の注意を払って調査します。
2-3その他関係法令の確認
大規模開発地であれば開発許可、宅地造成規制法、準防火、防火地域であれば消防法、そして各自治体で定める条例など、建築基準法の関連規定のチェックを行います。
いざ、プランニング！
これらの情報を一通り確認し終えたらプランニングに入ります。確認しなければならない事は多岐に渡りますが慣れてしまえば1時間もあれば終える事が出来ます。設計士はこのようにしてプランニングの為の事前情報を集めているのですね。
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