STEP2.資金計画家づくりの知識

将来コストを見据えた資金計画の大枠づくり:住宅ローン返済だけじゃない!固定資産税や教育費も対策

はじめに

マイホームの購入や建築を考えるとき、多くの方はまず住宅ローン返済額を気にします。確かに、月々のローン支払いが家計に与える影響は大きく、しっかりシミュレーションしないと後々苦しくなる可能性があります。
しかし、本当に大切なのは、ローン以外の支出も踏まえて「家全体の将来コスト」を総合的に把握しておくこと。固定資産税やメンテナンス費用、子どもの学費、リフォームなど、長期で発生する多様な出費を見落とすと、せっかくの夢のマイホームが家計を圧迫しかねません。

本記事では、「住宅ローン返済だけじゃなく、固定資産税や将来必要となるメンテナンス費用、教育費なども考慮した資金計画の大枠」をどう立てていけばいいのかを解説します。これから家を建てる方や購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。


1.なぜローン以外の将来コストを考慮する必要があるのか

1-1.長いスパンで負担がのしかかる

住宅ローンは最長で35年程度、長期にわたる支払いになるケースが多いです。同じく、固定資産税は毎年かかりますし、家の劣化に伴うリフォームや修繕も数年〜十数年単位で発生します。さらに、子どもがいる家庭なら進学費用や習い事代など、生活スタイルの変化によって支出が増える局面が訪れるでしょう。
こうした費用をローン以外の「追加支出」として考え、最初から計画に盛り込んでおくと、家計が急激に苦しくなるリスクを抑えられます。

1-2.「想定外の出費」が生活を圧迫する

マイホームを持つと、賃貸住まいとは異なりトラブルの責任は基本的に自己負担になります。

  • 給排水トラブルでの配管交換
  • 外壁塗装や屋根の修理
  • 白アリ対策
    いずれも多額の費用がかかり得るものです。ローン返済だけを目安に予算を組んでいると、思わぬ修繕費用に対応できず、家計に大きなダメージを与えることもあります。家の建設から解体までのコストを表すLCC(ライフサイクルコスト)は建設までに約2~3割、住み始めてから解体までが約7~8割と言われており、住んだ後の支出について理解することがとても重要です。

2.考慮すべき将来コストの主な項目

2-1.固定資産税

市町村が物件の評価額にもとづき算出する税金で、毎年1回課税されます。土地と建物両方が対象となり、新築軽減措置(一定期間、建物分の税額が半減など)を受けられるケースもありますが、期間終了後の税額アップを考慮しなければなりません。

2-2.メンテナンス費用

  • 外壁や屋根の塗装:10〜15年に1度の目安
  • 配管や水回り設備の交換:築年数によって差異
  • 室内リフォーム:床の張り替えや壁紙の交換など
    これらはこまめな手入れをするほどトータルコストが抑えられ、建物の寿命も延びやすくなります。逆に放置すると、大規模なリフォーム費が一気にかかる場合もあるため要注意です。

2-3.教育費

子どもが一人の場合でも、習い事や塾、受験、大学進学費など多岐にわたります。特に大学進学時には数百万円レベルの費用がかかることが多く、兄弟姉妹が増えるほど負担は大きくなります。
文部科学省などの調査によると、小中高の私立通学や大学の種類によって大きく学費が変わります。進学希望先がある程度わかっているなら、早めにシミュレーションを行い、毎月どれくらい貯蓄が必要かを試算すると良いでしょう。

2-4.その他生活費の増加

家を広くすれば、光熱費もそれなりに高くなる傾向がありますし、新居に合わせた家具家電の購入費用も発生しがちです。家を建ててからのライフスタイル変化を踏まえて、日々の生活コストも見落とさないようにしてください。


3.具体的な資金計画の立て方

3-1.まずは家計の全体像を把握

現時点での収入・支出の内訳を整理し、将来増減する可能性がある出費項目をピックアップします。ライフイベント表を作成して、数年後・十数年後に起こり得る変化(子どもの進学、車の買い替え、親の介護など)を記入し、見通しを立てるのも効果的です。

3-2.ローン返済額を設定

無理のない返済プランを考える際、「返済負担率」(年収に占める住宅ローン返済額の割合)がひとつの目安になります。銀行やファイナンシャルプランナーの推奨では、返済負担率を25〜30%以下に抑えると良いとも言われていますが、家族構成やライフスタイルにより最適解は異なります。フラット35のサイトにてローンシュミレーションが可能ですので実際に数字を入れて試してみましょう。

3-3.将来コストを上乗せして試算

ローン返済額を決めたら、さらに固定資産税やメンテナンス費年間あたりで上乗せし、月額換算でいくら必要かを算出します。教育費に関しては、子どもの年齢に応じた貯蓄プランを組むのがおすすめ。

  • 例:毎月のローン返済10万円
  • 固定資産税や修繕費を月2〜3万円程度の積立
  • 教育費用積立を月3万円
    合計で月15〜16万円が家にかかるコストというイメージで、実際に収支が回るかどうかシミュレーションしてみましょう。

4.実際にどのようにお金を貯めるか

4-1.先取り貯蓄の仕組みづくり

将来必要になる費用を後回しにしていると、ついつい消費してしまうリスクが高いです。給与天引きや自動振替で、先取り貯蓄を仕組みにしておけば、日常生活費に使い込むことを防げます。

4-2.資産運用を検討する

「貯めるだけだと物価上昇に追いつかない」と感じる方は、投資信託iDeCoなどの制度を活用して長期運用を考える方法もあります。ただし、投資にはリスクが伴うため、必ず自分のリスク許容度を把握し、無理のない範囲で始めましょう。

4-3.保険の見直し

教育費や病気・ケガへの備えとして保険に加入する人は多いですが、必要以上に高額な保険料を払っているかもしれません。住宅取得を機に保険の保証内容を再点検し、不要な特約を削るなどの見直しを行うことで、家計の保険負担を軽減できます。


5.誰に相談するといい?

5-1.ファイナンシャルプランナー(FP)

中立的な立場で家計全体を見直し、長期的な資金計画の相談に乗ってくれる存在です。ライフプラン表を作成してもらったり、保険や投資などのアドバイスを受けたりできます。

5-2.ハウスメーカーや工務店

家の具体的なプランを立てるとき、担当者によっては固定資産税や将来の維持費なども含めて提案してくれる場合があります。ただし、各社の営業方針や得意分野が異なるため、複数の業者を比較検討するのがよいでしょう。

5-3.税理士や弁護士

相続などを含めた不動産税制の複雑な問題に直面する場合は、税理士や弁護士といった専門家への相談が安心です。資産をどのように継承していくかといった長期視点を持つことも大切になります。


6.家計見直しに役立つ簡単ステップ

  1. 月々の収支を記録する
    家計簿アプリやExcelシートなど、自分に合った方法で現状の支出を把握。
  2. ムダな出費を削減
    定額サービスや携帯プラン、使っていないサブスクなど、固定費の見直しで圧縮。
  3. 貯蓄目標を設定
    教育費や将来のリフォーム費を踏まえ、毎月いくら積み立てるかを具体化。
  4. 定期的に見直す
    ライフステージが変われば支出も変わるため、半年〜1年に一度は再点検して微調整。

7.まとめ

家を建てたり購入したりするとき、住宅ローン返済額だけに意識を集中しすぎるのは危険です。固定資産税や定期的なメンテナンス費、子どもの教育資金など、これから数十年にわたって続く多様な出費を総合的に考慮する必要があります。

  1. ローン返済だけを基準にしない
  2. 固定資産税や修繕費、教育費も含めて試算
  3. 先取り貯蓄や保険見直しで予備資金を確保
  4. ファイナンシャルプランナーや専門家に相談し、家計をトータルで設計

こうしたポイントを押さえれば、急な出費にも慌てず対応できる余裕を持った家計管理が可能です。大切なマイホームだからこそ、長期視点で家族の暮らしを守るための資金計画をしっかり整えましょう。

【広告】家づくりをサポートするサービスのご紹介

後悔しない家づくりへ導く!
アーキビズの家づくりコンサルサービス

あなたの家づくり、満足していますか?
家づくりに関するとあるアンケート調査の結果、94.9%の方が家に対して何か不満を持っているという結果に!原因としてよく挙げられるのが『ハウスメーカーに契約、引き渡しを急かされて満足に打ち合わせが出来なかった』、そして、『希望の間取りだと思っていたものが実際住んでみたら違った』という声。

実際に間取りの相談を受けていると、色々な間取りに対しての不満を持ってご相談に来られていますし、本当に建てたい間取りが分からない『間取り迷子』になっている方も多いと感じます。『そのままの間取りで、建てなくて良かった!』と思える間取りが添削で発見されることもしばしばあります。

あなたの家づくりにいつでも相談できる第三者の視点を入れることで、より満足度の高いものにしていきませんか?

↓下記より詳細をみる↓

建売戸建住宅からマンションまで!住まいの
ご相談ならLIFULL HOME’S『住まいの窓口』

日本最大級の不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME’Sが提供する無料相談窓口「住まいの窓口」は、住まい選びや家づくりに詳しいハウジングアドバイザーが、あなたの希望条件に合った会社を紹介します。
利用満足度99.5%のサービスで、注文住宅、建売住宅(新築・中古)、マンション(新築・中古)、リノベーションなど物件種別を問わず相談が可能です。
20代後半~40代まで幅広いユーザーに対応し、結婚、出産、入学など人生の様々な段階での相談が可能です。関東1都3県を中心に全国主要都市に店舗展開し、ビデオ通話相談も対応しています。

~LIFULL HOME’S 住まいの窓口の6つのサポート~
1.あなたに合った会社の紹介
2.お金のアドバイス
3.住まい選びのアドバイス
4.進め方のアドバイス
5.調整やお断りの代行
6.無料講座でお悩み解消
また、「相談料無料」「特定の会社を勧めない」「営業行為なし」という3つのお約束をしています。

↓下記より詳細を見る↓

ご来場数に応じてAmazonギフト件もらえる!
注文住宅の展示場予約なら『持ち家計画』

一度の入力で、複数のハウスメーカー・工務店に展示場・店舗への来場申込が出来るサイトです。 注文住宅で家を建てたいと思っていても、どこに依頼したら良いか悩む人は多いはず。

持ち家計画では、一度の入力で全国100社以上の住宅メーカーからお客様の条件や ご希望に合った企業を選ぶことができるので、 依頼先の検討に最適です。

20代から60代まで幅広いユーザーのニーズに対応可能で、全国(離島など一部除く)のハウスメーカーへ予約が可能となっているので、ご自宅の近場の展示場を選ぶことが出来ます。

また来場完了社数分のAmazonギフト5,000円も貰える為、家づくりをしながらお小遣いも貰えちゃいます。

↓下記より詳細を見る↓

一番お得な住宅ローンを借りよう!
住宅ローンの一括比較サービス「モゲチェック」

 モゲチェックとは?: お客様に代わって住宅ローンを一括比較し、最適な金融機関をご提案するオンラインサービス。
 無料で利用可能: おおよそ5分で入力が完了し、スマホやPCで提案が受け取れます。
 幅広い金融機関から提案: ネットバンク、大手銀行、地方銀行などの主要金融機関から選択肢が得られます。
 住宅ローンのプロがサポート: 疑問やお悩みに対して、専門家がメッセージで対応します。

モゲチェックの強み:
1. お客様の登録情報と銀行の審査基準をもとに、主要銀行を一括比較。
2. おすすめの理由と通る確率がわかる。
3. よりおトクに借りるためのアドバイスも提示。
4. ご利用は無料で、住宅ローンのプロにも質問・相談ができる。

メディア掲載・出演情報: TBS「news23」「ひるおび」、NHKなどでも、住宅ローン専門家として出演歴があります。

↓下記より詳細を見る↓

家づくりに合わせて家計も見直し!
国内最大級の保険比較・相談サイト「保険コネクト」

保険コネクトは保険の相談をしたい方と、 全国の保険販売資格者 or FPをマッチングさせるサービスです。 知人や営業マンから勧められたままに保険に加入した結果、 余計な保障が付いた保険料が高い保険に加入したり 必要な保障が付いてない保険に加入する問題がよく発生しています。
保険コネクトの提携FPに保険の相談をすることで 無駄な保障を省いたコストパフォーマンスの高い保険や保険の加入目的を叶えられる最適な保険が見つかるかもしれません。

■特徴
・2500人以上のプロフェッショナルが全国各地で対応
・相談は完全無料 ・保険相談完了後、アンケート回答実施で30.000種類以上の各種サービスをお得に受けられる【優待サービス】1年間利用可能権利の付与実施中!  ※同様サービスでは、保険コネクトのみが実施!
・提携FPが複数の保険商品を比較して提案
・経験5年以上等の評価項目を満たす優秀なFPのみ
・保険への加入をご希望の場合のみご契約
・保険相談した人の約90%が満足と回答

↓下記より詳細を見る↓